14歳の中学生から35歳の私に手紙が届きました






3月に実家の私の部屋を父に明け渡すため掃除をしていたら日記が出てきました。
日記を書いたのは当時中学2年生で14歳だった私が部活の部長に選ばれた日に書いたものです。部のために何ができるか、どんな部長になりたいか14歳なりに考えた自分の決意表明。誰に言うわけでもなく心に決めた約束事。そしてこれを見つけたのがちょうど私が今の仕事で部長にならないかと打診され返答に迷っていた時期でした。

14歳の自分が35歳の私の背中を押してくれたそんな日記です。以下当時の日記をそのまま書きます。

部長としての資質・心構え

部長としての資質(部長になれる条件)

  • ①技術的に周りの人よりも優れていること
  • ②まわりの人から人望(信頼)があること
    どちらかの条件を満たしていれば『部長』と認められる。①かつ②の条件を満たせるよう日々努力すること

部長としての心構え

  • ①部長は、まわりの部員よりも一つ先のことを考え実行すること。(思考力)
  • ②部長は、顧問不在の時こそ力を発揮すること。(統率力)
  • ③部長は、どの部員よりも早く活動場所に行くこと。(意欲)
  • ④部長は、どの部員よりも後輩の面倒をみること。(思いやり)
  • ⑤部長は、不正を正すこと。(正義感)
  • ⑥部長は、練習・活動場所以外でも部の看板を背負っている。(責任感)
    ①~⑥のことを実践できない部長はただの肩書だけの部長であり、その部の発展は望めない。





【心構え/具体的には】
①について:部長は顧問(先生)と選手(生徒)とのパイプ役になる立場で選手と同じレベルでの発想や言動ではいけない。何のための練習なのか常に考えて部員に指示・声をかけていく。月の練習計画やその日の練習計画にも加わっていく。時には部員の声を吸い上げ顧問に必要なことは申し出る。いつでもハイの部長はいらない。立場上顧問から一番叱咤(しった)されるのが自分だと思っていること。

②について:顧問が仕事や会議で遅れる場合または練習の始め、顧問が不在の時に部員の真の姿が現れる。言い換えれば顧問がいない時がその部活の本当の姿である。その時に顧問に代わって支持を出すのが部長の役目である。まずは健康面・安全に注意をする。
活動場所の安全確保、部員の健康状態を把握する。自分での判断を越える場合は他の先生の支持を仰ぐ。
冬のトレーニングはもっとも部員がだらけたり力を抜くところである。こういう時に顧問はいない。いかに積極的に取り組ませることを常に考え実践していく。時にはその状態を顧問に報告し手だてを考えなければならない。練習メニューは休み時間に毎日顧問に直接聞きに行くこと(顧問と顔を合わす。会話する)

③について:高い立場で物事を言うわけだから部員がそれなりの納得できる状況を部長としては作っていかなければならない。誰にでも出来ることは一番早く活動場所に行くこと。活動場所の荷物の置き方(靴の整理、バッグのファスナー)や活動場所の用意を率先して行う。『ヤレ!』ではなく自分で行動で示していくこと。勿論終わったあとの片付けも率先してやる。後輩だけに任せておく部活は最低であることを肝に命ずること。自分が後輩だったことを思い出せ。活動は大会前以外は平等。尊敬される先輩になれ。

④について:仲間関係を大切にしろ。大きな目標に向かって活動するにはお互いの関係が重要になってくる。時には孤立してしまうことがあるかもしれないが分かってくれる仲間を増やしつつお互いが切磋琢磨できる環境を作ること。自分が1・2年生の時にヤダと思ったことは絶対後輩にはやるな。その信念がなければ部の伝統は築けない。自分が後輩の時に先輩がしてくれたことで良かったことを実践しろ。

⑤について:一度の不正は、それが認められたことになり、部を腐らしていく。「不正」は「楽」でありこだわらなくて済むものである。いつでもどこでも出来るのが「不正」である。ルールに則って活動している社会・部活なので「不正」は自分のやっていることを否定することにつながる。部員は「不正」に流れやすい。「不正」は大事な時に部の足を引っ張ることを覚えておくべき。「不正」からは汗も感動も生まれない。部の中に「不正」を持ち込むことを許してはならない。

⑥について:「部長」としての肩書は一人歩きする。『〇〇部の部長のだれだれさん』ということになる。世間(少なくとも学校内では先生も生徒もそういう目で見る。特に先生は。)自分の行動イコール部のイメージということにもなってしまうこともある。責任がのしかかってくる。しかし①~⑤のことを心掛け実践していればそんな心配はなくなり、むしろ逆の発想となって評価につながる。部長としての誇りを持てるかは部長としての「こだわり」につながる。自分の後ろにはただ活動している部員がいるだけまず自分がこだわらなければ!

【最後に】
その活動場所で活動場面でどれだけ真剣に取り組んだかで最後の時にごほうびとしてその人に『感動』とか『充実感』とかを与えてくれる。自分が1年後の部活動を引退したときにどんな気持ちでいるかはこれからの行動しだいだ。『感動』とか『充実感』は次への大きなエネルギーとなって一生の宝となる。ましてや『部長』という大役をなし遂げたなら・・・

これが14歳の時に書いた日記です。自分なりに考え部長としてのあるべき姿、目標を書きました。
そして35歳になった現在、部長になれとの辞令が出ました。自分が部長になって良いものなのか自分に務まるのか色々考えたけど14歳の自分が背中を押してくれた気がします。

一番意識していることは業務量を減らし・効率化し定時で帰宅してもらい年休を取れる職場にすることです。私の職場はほとんどが家庭持ちです。仕事の代わりは誰でも出来るけど子どもにとってはたった1人の父親・母親です。仕事も大切ですが家族より大切な仕事はありません。まずはその状況を実現するため無い知恵を絞ります。

おしまい


2 Comments

maru

昇進おめでとう御座います。
いつも陰ながら拝見させて頂いていましたが、少しだけ失礼します。
14歳にして既に完成していらっしゃったのですね。
むしろ今の私より素晴らしいです。
当時どうしてそのようなマインドに行き着いたのでしょうか?
読書好きだったのでしょうか?
どなたかの影響でしょうか?
余りにも完成しているので、是非我が子の子育ての為にも聞かせて下さい。

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sorakara-mile

maruさん

コメントありがとうございます(^^)
読書好きでしたね。先人達が人生をかけて得た知識や色んな方々の経験を数時間で疑似体験できるのはとても貴重だと思います。
当時影響受けたのは担任の先生(悪い方)と当時学年主任の先生(良い方)です。担任の先生は生徒に何かをさせる時に生徒が嫌がってても我々が納得できる理由を言わず「いいからヤレ!」みたいな指示の出し方で(例えば毎月1回の学校周りの落ち葉やゴミ拾いなど)この命令口調の指示の出し方があまり好きじゃなかったんです。

一方、学年主任の先生は担任とは逆で自分が率先して行動して背中で語るタイプ(?)でした。例えば私の部活は毎朝6:30くらいから朝練してたんですが、学年主任の先生は毎日6:30から正門の前を一人で箒で掃いて、それが終わると学年のトイレを掃除されてたんです。毎日です。
で、学年主任の先生は「環境が人を作る」ってのが口癖で「環境(学校)が汚れてると生徒も荒れていくから毎朝綺麗な状態で生徒に学校に来てもらうんだ」って言われててその言葉と掃除をしてる姿がとても印象的だったんです。掃除に限らず私や他の生徒が何かした時はいつも「ありがとう」と声をかけて下さり、生徒をやる気にさせてくれ、この人の言うことは聞こう。という気持ちにさせてくれました。

2人の先生を見て感じたのは、ただ指示を出すのは簡単ですがそれは教育ではないし、掃除をやりたくないと言ってる生徒の意見をそのまま聞くのも教育ではありません。やり方は色々あると思いますが自分の意図した方向に人を導くことが指導であり教育なんだ思います。

そこで学年主任の先生の掃除のように、何をやるにも私が率先して行動し、誰よりも一生懸命取り組み部員に声をかけ、付いてきてもらえる部長になるよう努力しました。
一度とことん信頼してもらえると、その後は多少のことがあっても崩れない関係が築けますし逆にこちらが困ってると強い味方になってくれたりもします。

お子様の子育てに当てはめるのは難しいかもしれませんし、私は教育者ではなくサラリーマンなのでご参考までに(^_^;)

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